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 弱者男性

コロナ禍でオンライン授業や友達作りの難しさに直面、内向的なった大学生の息子に戸惑う家族

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随想
モクソン ホウ

法政大学文学部哲学科卒。編集関係の業務に従事。金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味は絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。

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世界は変わり続ける。現実をありのままを受け入れる子、戸惑う昭和生まれの父。

 東京で実家住まい大輔さんは20歳の大学生。コロナ禍で変貌を遂げた23歳のお兄さんに、ややあきれ気味です。

 かつてサッカーに明け暮れ、社交的であった兄は、大学入学後に襲ったコロナ禍をきっかけに、別人のような暗く人になってしまいました。兄の日常は部屋にこもってインターネットに没頭することで成り立っています。まあ、オンライン授業や友達作りの難しさは、今どきの学生にはよくある話ですよね。

 51歳になる父と母は、子どもの変化に何とか手を打とうとしています。しかし、昭和の男である父の言葉は、もはや時代遅れ。子どもの心には響きません。大輔さんは「父は兄に余計なことおとばかり言って、空気が読めていない。今の兄に必要なのはそっと見守ることが一番なのに」と父への評価は手厳しい。

 兄はコロナ禍での大学生活に失望したものの、家族との絆自体は保たれています。事あるごとに、兄は弟や妹への贈り物を欠かしません。また大輔さんも兄を尊敬して「私のロールモデルです」と断言します。

 大輔さんのお兄さんは大学院に進学することになりました。それが救いとなるか、さらなる苦難の始まりなのか。この家族の物語は現在進行形です。

アラフィフの私がみた大輔さんが住む星

 私は大輔さんの父親とほぼ同じ歳です。話を聞いていると、私が知らない美しい星の生活を見ている気分になります。私が過ごした大学時代といえば、授業は出席しないにこしたことはなく、なんとか卒業にたどりつこうというものでした。似た者同士は集まるもので、まわりには、5〜8年かけて卒業する人、途中で脱落する人がごろごろ。当時はオンライン授業は存在していませんが、あってもなくても大学生活は殺伐としたことでしょう。

 20歳の大輔さんは驚くほど落ち着いており、自信に満ちた話し方をしていました。彼は、殺伐とした世界とは一線を画す存在。大輔さんにしろ、彼の兄にしろ、なんとなく勝ち組の風格を感じさせるのでした。金持ちケンカせず、ということばを思い起こします。

※実話をもとにした記事です。筆者が直接見聞きしたり、取材した内容がもとになっています。個人が特定されないようところどころ変更を加えながら構成しています。

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