カラス

コーヒーの話題
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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 Charles Dennis Buchinsky

 レディオヘッドの初期の名曲「High & Dry」(1995年)。プロモーションビデオ公開時より思うのですが、チャールズ・ブロンソンに似ている方が登場していませんでしょうか??

ワケありな方々が集まる“DICKS RESTAURANT”

90年代のホテルカリフォルニア

 舞台となる“DICKS RESTAURANT”は、ワケありな方々が集まる場末のレストラン。High & Dryは「一人取り残されて」という意味です。社会や時代、絆から取り残された人々を彷彿とさせます。歌詞の内容からも、疎外を感じさせる。

ワケありな方々

強盗のカップル

 誰もが羨みそうな美男美女のカップルは、カタギの仕事をしていない。

脆そうな家族

 一見、平和な家族連れ。 作り笑いが緊張を走らせる。

闇社会と繋がりのある店主

 仲間に持ち帰らせたハンバーガーやポテトには……。

 時限爆弾を忍ばせ、裏切る。

金に魂を売った産業スパイ

 彼の仕事はコンプライアンスの対局。しかし、いまでは命を狙われる身…。身に付けた貴金属は、魂と取引して得た代償を連想させる。レストランのトイレで一人、殺し屋に怯えている。

無情の世界を知り尽くしているかのように

チャールズ・ブロンソン?

 プロモーションビデオの終盤、無情な世界を総括するかのように、一人の男が登場する。

 この方、私にはチャールズ・ブロンソンに見えるんですけど……。Wikipedia先生もGoogle先生も教えてくれませんでした。「これでいいのだ」と言っているみたい。

世界は無情なものだが、これでいいのだ

 チャールズ・ブロンソン本人かどうかは別として…。この男の人生に関して、プロモーションビデオでは、一切描かれていない。ある種の狂言回しなのかもしれません。曲の終わり際にコーヒーを飲み、一息つく。

 世界は無情なものだ。時には、悲しくも手を汚すこともあるだろうさ。だが、どんなに身を落としても、死なずに生き抜け!

 

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