マンション理事長になった私

タバコが臭い、足音を注意して…… マンション理事長に集まる苦情や要望 #2

人生(LIFE)

会社員。愛読書は中国古典。好きなものはキャッシュレス、なつめチップス、ヤマト屋、ジェロントロジー、ポイ活。

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マンション理事長になった私 (第2回)「マンション管理組合とは」

理事長という重責を引き受けたからにはマンション管理について知らなければなりません。ただ単に「忙しそうだな」「面倒臭いな」と思うだけではなく、何が忙しいのか、面倒臭いのかを知ることから始めなければいけないと思いました。

(前回記事:引き受けてくださいよ…… 無言の視線に負けてマンション理事長に #1

 管理会社の仕事は「マンション」という建物のハード部分を管理すること。管理組合の仕事は「住民の意見をまとめる」というソフト面を管理することですが、実際は管理会社がハード面とソフト面の両方の面倒を見ているケースが多いです。

 幸いにしてマンション管理の本はたくさんありますし、管理組合で定期購読しているマンション管理の冊子もあり、それらを読み始めました。

 マンションには法律がたくさんあります。エレベーターの定期点検、年に1度の建物点検などの定期点検は書類を作成して役所に提出しなければなりません。駐車場、駐輪場の使用規約、定期清掃など、管理組合の規約もたくさんあります。法律と規約によってマンションと住環境は守られているのです。 

 定期点検、定期清掃などの手配は管理会社が行います。役所に提出する書類も管理会社が作成するので、理事長は内容を確認して署名と理事長印を押すだけです。

 では、理事長は何をするのでしょうか。私が住んでいる自己管理マンションの例です。

1) 重要書類の保管
 居住者の引っ越しや入居、リフォームが時々発生します。 リフォームの申請書に承認印を押し、引っ越してきた方がいれば居住者名簿に記入していただいて所定の場所に保管。所有者が変われば所有権変更届が届くので押印して保管。主に個人情報が含まれている書類を所定のファイルに保管します。

2) マンション印の保管
 防犯上の理由で、銀行印と通帳は別々の人が保管します。

3) 苦情の対応
 ルール違反をする人を見つけた居住者が理事長に報告します。マンションに忍び込んでくる野良猫にエサをやらないでほしい、ゴミの収集日に別の場所からやってきて捨てていく近隣の住民。庭の木が大きくなりすぎて迷惑だから剪定(せんてい)してほしいと言う近隣住民。足音や楽器演奏の音が迷惑だから注意してほしい、タバコの煙が臭い、登録していない自転車が駐輪場にある、粗大ゴミがゴミ置き場に置いてある、などなど。生活しているとさまざまな苦情が寄せられます。

4)理事会の開催
 私が住んでいるマンションでは1~2か月に一度、理事会が開催されます。前回の理事会から今回の理事会までに何があったのかを理事会で報告し、話し合うのが主な仕事です。これがとても大変な仕事でした。

 在任していた2年間に寄せられた苦情や要望……。これらをどうやって乗り越えたのかを、いずれまた理事をするときのために記録しておきました。

(次回:話があちこち飛ぶマンション理事会 管理費の振り込みを忘れる居住者も #3

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