iPad、iPhoneの「SIMなし」エラー【改善に至る7つの手順】

技術
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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 iPad で「SIMなし」エラーが頻発するようになりました。どうしたことでしょう。改善に至るための改善方法をまとめてみました。

自力で試せるリセット①〜⑥

通信契約のあるスマートフォンやタブレットで「SIMなし」が表れる。これは正常な状態でありません。ソフトウエア(iOSのこと)のバグか、機械的な故障の可能性があります。修理に出す必要があるのかを、以下の方法で確認できます。

 ①から⑦の順でチャレンジしてみてください。

①「機内モード」のオン・オフ

最初に行う基本的なリセットです。次の3ステップで行います。

  1. 機内モードをオン
  2. 15秒間ほど放置
  3. 再びオフ

 

3ステップ目の「再びオフ」で電波をつかみ直そうとします。このタイミングでSIMなしエラーが改善する可能性があります。

リスクが少ないリセットですので、初めに行ってみると良いでしょう。

② 電源オフ・オン

初期に行うリセットのひとつです。単純な作業ですが、割に効果も期待できます。

③ SIMトレイの抜き挿し

 「SIMトレイの抜き挿し」も基本的なトラブルシューティングです。SIMカードを本体にきちんと認識させます。

 購入時に付属していたピン(SIM取り出しツール)を利用します。なくても、クリップで代用可能です。

  1. デバイスの電源を落とす
  2. 側面にあるSIMトレイの”穴”にピンを挿す
  3. SIMトレイが顔を出す
  4. 押し戻す

 これだけです。SIMトレイの出し入れについては、下のリンク記事でもまとめています。

 くれぐれも、SIMの脱着は電源を落としてから試してみてくださいね。

④ 通信会社のショップでSIMカードをチェック

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 電話番号があるということは、通信会社の手厚いサポートをうける権利があることです。ぜひ利用しましょう。

 通信会社のショップでSIMカードの状態をチェックできます。お店にある別のSIMカードと差し替えてチェックする簡単な方法です。SIMカードの故障が判明したら交換をしてくれます。例えば、auの場合は無料です[1]

 リセットや復元の前に試してみるのをおすすめします。データ消失などのリスクが少なく、再設定の手間もないからです。(しかし、お近くにお店がない場合は、次の「⑤ネットワーク設定をリセット」に進みます)。

 下はAppleが公開している通信会社のリンク集です。

 iPhone の通信事業者のサポートと各機能 (アジア太平洋) お住まいの地域を選択してください。各国の通信事業者についてご案内いたします。

出典:iPhone の通信事業者のサポートと各機能 (アジア太平洋) – Apple サポート

 SIMカードの交換で改善がみられないと、原因は本体側にあることを示しています。

⑤ ネットワーク設定をリセット

 本体に問題がありそうなとき、まず「ネットワーク設定をリセット」を行います(確認場所:「設定」>「一般」>「リセット」(最下部の項目)>「ネットワーク設定をリセット」)。

 

 リセット後はWi-FiBluetoothテザリングVPNなどの設定も初期値に戻ります。再設定が必要です。

⑥ 新しいデバイスとして復元

 APPLE iMac Retina 5K Display 27 (3.5GHz QuadCore i5/8GB/1TB Fusion/ AMD Radeon R9 M290X) MF886J/A 画像:APPLE iMac Retina 5K Display 27

 

 復元は「iTunes」で行います。パソコンを持っていることが条件です。

 バックアップデータを戻さずに「新しいデバイスとして復元」をする理由はこうです。本体データ(アプリなど)のどちらに問題があるのかを切り分けるためです。

  • 新しいiPhoneとして復元して改善した場合は→本体に問題なし、データに問題の可能性あり
  • 新しいiPhoneとして復元して改善しなかった場合は→本体の機械的な問題→Appleに本体修理の相談

 SIMカードの問題であれば、復元しても同じ問題が発生します。この話をめぐっては、下のリンク記事も参考にしてみてください。

補足:パソコンがない場合どうする?

 パソコンがない場合、以下の4つを検討してみましょう。

  1. ソフトウェア・アップデートの通知があればアップデートする(確認場所:「設定」>「一般」>「ソフトウェア・アップデート」)
  2. キャリア・アップデートの通知があればアップデートする(確認場所:「設定」>「一般」>「情報」>更新がある場合はお知らせのポップアップ)
  3. 友人知人のパソコンを借りる(「新しいデバイスとして復元」するため)
  4. アップル直営店か正規サービスプロバイダ一に持ち込む(「新しいデバイスとして復元」するため)

 料金は無料です[2]。「復元」する前にWi-Fi接続でiCloudにバックアップしておいた方が無難です。

⑦ Appleに修理相談

 ①〜⑥までで改善がない場合、Appleの修理窓口に相談する必要があります。

 通常、iPhoneやiPadなどの修理は携帯電話会社で受付していません。窓口は次の3つです。

  1. AppleCareに電話相談
  2. アップル直営店か正規サービスプロバイダ一へ足を運ぶ
  3. ホームページから相談
iPadやiPhoneには1年間の保証がもともとついています。「AppleCare+」に加入していますと期間は延長されます。保証期間内かどうかで、修理料金が変わります。
電話番号:0120-277-535
営業時間:9:00 〜 21:00

 営業時間の情報については、以下の記事でまとめています。

 「AppleCare+」保証期間内であれば、修理料金も安くなります。バッテリー交換を事例に、次の記事でも修理のイメージをまとめています。

今回のiPadの事例

 私のiPadの場合は「電源オンオフ」で解決しました。再び症状がでてきましたら、SIMトレイの「抜き挿し」も試してみるつもりです。

 

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【脚注】

  1. au お客様センターにて確認。2018年6月15日
  2. AppleCareサポートにて確認。2018年6月15日
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