音楽の鎮痛剤

Mahogany、澄み切った世界観にうっとり

レビュー
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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ネコの夫婦

Photo by 快適暮らし研究会

1995年にアメリカのミシガン州で結成されたMahogany(マホガニー)は、荒ぶる心を鎮めてくれるような歌モノ。在宅ワークをしているときに、仕事の効率を上げてくれそうな音楽です。

ソング・ライティング、アレンジ能力が光るアンドリュー・プリンツと、優しく浮遊感のあるボーカルが魅力的なジャクリン・スリムからなる二人組で、音楽的なジャンルとしては、シュゲイザーやドリームポップに位置します。現在も活動中ですが、手に入りやすいアルバム数は4枚程度と寡作です。

2006年に発表されたセカンドアルバム「Connectivity!」の「Tesselation, Formerly Pateau One」は、ニコとモーリン・タッカーが在籍していたヴェルヴェット・アンダーグランドを彷彿させます。澄み切った世界観にうっとり。ノイジーな要素、湿った暗さは感じさせず、ジャクリン・スリムのささやくような歌声に癒やされます。

安定したクォリティの高い曲作りが光る。BGMは作業に邪魔にならない音楽はクラシックだったり、機械的なテクノだったり、アンビエントドローンのような音響系をチョイスすることが多いかもしれません。一方で歌モノ、荒ぶる魂を鎮めてくれる人の声も案外良いものです。

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