【MONO/ポストロック】おじさんが選ぶ激しくも心静まる5曲

レビュー
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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MONO

画像引用 /http://www.monoofjapan.com/jp/

「ロックバンドでありながらもバンドという枠を超え、希代の音楽家として名高い活動を続けているMONO」(wikipedia)。激しくも心静まるポストロックの現人神 MONOの名曲5選を選んでみました。

Loco Tracks

アルバム「One Step More And You Die」より(2003)

ベースとバスドラムとの絡みが会話しているようです。

Finlandia

アルバム「OGone : A Collection Of EPs 00-07」より(2008)

MONOの楽曲のなかでは、一、二を争う美しさです。ふだん抑えていた感情が高まっていくようです。

Halo

アルバム「One Step More And You Die」より(2003)

コンピレーションアルバムです。ポストロックの特徴は、やや大げさに処理される音響系のエフェクターだと思う。ともすれば、どこか聞き覚えがあるような凡庸なサウンドになりかねない。しかし、MONOが、凡庸なサウンドを回避できているのは、Yasunori Takada氏の雄弁なドラムの貢献が大きいような気がする。

Moonlight

アルバム「You Are There」より(2006)

13分に渡る壮大な曲。ロマンチックでありつつも、どこかしら切ないサウンドです。三拍子は狂気へ導く不思議なリズムだと思います。

Yearning

アルバム「You Are There」より(2006)

こちらも15分に渡りますが、様々な美しい展開が織り交ぜられていて飽きさせません。

初期作品の危うい未完成さが、とりわけ魅力的

アルバム「One Step More And You Die」(2003)、「OGone : A Collection Of EPs 00-07」(2008)、「You Are There」より(2006)頃のアルバムが、とりわけ好きです。日本で認められなかったバンドが、海外で居場所を見つけて勢いづいている時期に感じられます。蛇足ながら、ポストロックやシューゲイザーは、女性がベーシストを担当すること多い傾向があるような気がします。不思議です。

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