【ゴミ屋敷を見てきた】ギュウギュウに詰まって崩壊寸前!ご近所の怒り

レビュー
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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秋の静かな午後、住宅街を妻と二人で歩いていると、ひときわ大きく育った金木犀が花を咲かせている家があった。清浄な香りは季節感があるものの、暗い重力も放っている。そこはゴミ屋敷だった。

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ゴミの圧力で壁が壊れ、行政が置いたと思われるネットと安全ポールがあった。

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かつてここでは、会計事務所を切り盛りしていたらしい。信じられないが、ここにはいまでも人が住んでいるようだ。家屋のドアに貼られた、近隣住民からの悲痛なメッセージには、「恨み」という文字も見える。

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「玄関」と思われる扉には、小学生が書いたメッセージもあった。どれも「平成27年」の日付から、最近のものばかり。

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「引き寄せの法則」ではないけれど、ゴミはゴミを招き寄せて増殖してゆくのかもしれない。不法投棄されたゴミもあるだろう。

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ゴミの圧力で、内部から壊れた二階のサッシ。台風が来れば、部屋は水浸しだっただろう。ゴミ屋敷は崩壊しながら「成長」しつづけ、近隣の住居まで影響を与える。凄まじくダークなエネルギーを放っているのを感じた。

近隣住民の声は、はたしてゴミ屋敷の住人に届くのだろうか?

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