友だち同士でお金の貸し借りはおよしなサイ 横澤彪さんの著書から学ぶ

レビュー
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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貸し借りは止めなサイ友だちから借金の申し出があったら、どうしますか?「笑っていいとも」などを手がけた名プロデューサー・横澤彪さんは、「友だち同士でお金の貸し借りはタブー」だと言っています。スマートな大人の振る舞いで対応したいものですね。

橫澤式「大人のための友だちの作り方」

ここでは、横澤彪さんは著書『大人のための友だちの作り方』から、友だち同士のお金の貸し借りについて引用してみたいと思います。

友だち同士でお金の貸し借りはしない

友だち同士でお金の貸し借りをするのはタブーだ。仕事上の利害関係を持つのも避けたいぐらいなのだから、直接お金をやりとりするのは絶対にやめたほうがいい。

引用/『大人のための友だちの作り方』

「絶対に」という表現から、強いタブーを印象づけます。

貸し借りをしてはいけない理由

友だちに貸したお金は、まず返ってこないものと覚情しなければならない。覚悟したとしても、「アイツには貸しがある」という意識は残るから、どうしても友だち関係がギクシヤクしてしまう。相手が友だちでは借用書を書かせるわけにもいかないし、たとえ書かせたとしても、業を煮やしてそれを相手に突きつけた瞬間に、友だち関係は間違いなく崩壊する。

引用/『大人のための友だちの作り方』

お金は返ってこないし、友人関係も崩壊。良いことは、何もありません。

貸すのではなくカンパする

貸すのではなくカンパしてやるのがいちばんいい。申し込まれた全額を出すのは自分だってキツイから、何割かを出してやる。仮に「十万円貸してくれ」といわれたら、一万円か二万円を「これしか出せないけど、返さなくていい」といって渡してしまうのだ。

引用/『大人のための友だちの作り方』

私に関して考えると、一万円でも大金です。

貸すのではなくカンパする理由

こうすれば、「貸しがある」とモヤモヤした気分を引きずらずにすむし、少しは友だちの役に立てたことになる。それに、借金を申し込んできた相手にも、自分は友だちと貸し借りをしない主義なのだということを、一言外に伝えられる。

引用/『大人のための友だちの作り方』

貸したお金は、どうせ戻ってこないことを踏まえての提案なのでしょう。

改めて、橫澤式「友だち同士でお金の貸し借り」を考える

カンパという考え方に潜む危険性

橫澤さんは「貸すのではなくカンパする理由」として、「貸しがある」とモヤモヤした気分を引きずらずにすむからと説明しています。しかし、本当に引きずらずにすむでしょうか?自分を納得させるために、結局は負の気持ちを引きずってしまうのではないでしょうか。機械的に借金の依頼にカンパで応えてばかりいると、単なるお人好しにもなってしまいかねません。

名言「親父の小言」も、こう言ってます。「人には貸してやれ」。同時に、このようにも言っています「借りては使うな」。バランスなのでしょうか。原則として、お金の貸し借りはするべきではありません。互いの友情と信頼関係のために。

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