【動画あり】藤岡弘さんが作るコーヒー 淹れ方は放送事故レベル?

コーヒーの話題
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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俳優藤岡弘さんのコーヒーの淹れ方は珍しい。このような評判を耳にすることがあります。たしかに、藤岡流コーヒーの作法は基本的な淹れ方とはかけ離れています。コーヒー愛好家にとっては貴重な研究対象になりそうです。

藤岡流コーヒーの淹れ方

お湯を散らす

 藤岡弘流コーヒーは、30分かけて抽出します。粉があるペーパーの中心にお湯を注いでいるようすはありません。ペーパー全体にお湯をかけているように見えます。

 一般的には「蒸らし30秒程度」「抽出は3分以内」「ペーパーフィルターに直接お湯はかけない」が基本と言われています。抽出に3分以上の時間をかけてしまうと、雑味や苦みやエグ味、酸味など「おいしくない」成分まで抽出されてしまうからです。

念を込める

 30分かけて抽出したコーヒーは、おそらく雑味やエグ味などがすると思われます。これらをなくすためなのでしょうか、藤岡流コーヒーは他に例を見ない特徴的な作業が加わります。

 その一つは「ありがとう」や「おいしくなれ」と念を込めることです。

 「ありがとう」は、ビジネスでもプライベートでもスムーズなコミュニケーションをもたらす潤滑油。しかしながら、あまりにも連発しすぎると「許し」を強要してしまいかねず、使い方には気をつかうものです。藤岡さんの場合、こうした「ありがとう」とは少々違った趣があります。祈るように唱えるところが特徴的です。

茶センで「立てる」

 茶センでコーヒーを「立てる」ことも他に例をみない特徴と言えます。カプチーノのようなまろやかな味わいをもたらす効果がありそうです。

藤岡流コーヒーはどこにゆく?

 逆風にさらされかねない藤岡流の珍しいコーヒーの淹れ方。そこには、茶センを再定義するような「新しさ」を発見できるでしょう。

 その一方で、疑問もやはり感じます。藤岡さんが追求するのは「美味しいコーヒーを淹れること」なのか、それとも「人生の修行」なのでしょうか。コーヒーとは別の話になってしまう可能性も感じてきます。

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