Boards Of Canada “Peacock Tail” クジャクは空を飛ぶのだろうか?

レビュー
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

木村 邦彦をフォローする
Boards_Of_Canada-The_Campfire_Headphase.png
画像処理/ミニシャドウ – Blue Crowbar

 Boards Of Canadaの “Peacock Tail”は、鳥のクジャクと同じくらいに神秘的な曲。優れた音楽は、ケミカルな力に頼らない鎮痛剤。収録されているアルバムは『The Campfire Headphase』(2005)、Warpからのリリースされたエレクトロニカの名盤です。

 

眠っていた懐かしい記憶を呼びおこすサウンド

 Boards Of Canada は、エレクトリカの重鎮。TUTAYAでも借りられるくらいですから。ユニット名に“カナダ”とはありますが、スコットランドのユニットです。どこかしら懐かしさを感じさせるサウンドの特徴は、記憶のなかの風景のようなアルバムジャケットにも表現されています。SoundCloudでは、Boards Of Canada からインスピレーションを受けたアーティストたちのリミックスがアップデートされていました。

 

 明るすぎず、暗すぎず。心を鎮めるような、会心のリミックスだと思いました。

クジャクは空を飛ぶのだろうか?

 Boards Of Canada – Peacock Tail

 Boards Of Canada の“Peacock Tail” を聞いていると、静かに羽根を広げるクジャクを思い浮かべる。優雅な羽根で、飛ぶことができるのだろうか。私は、先のリミックスを作ったミュージシャンのように、多くのイマジネーションを受け取っていると感じています。いつか、Boards Of Canada “Peacock Tail” をテーマに作品を描きたい願いがあります。

寡作のユニット、クジャクのように時々空を飛ぶ

 flying peacock

 この動画を見ると、飛べないことはないようだけど、なかなか飛びません。「The Campfire Headphase」に続く作品、「TOMORROW’S HARVEST」が発売されたのは、8年後の2013年なのでした。Boards Of Canada は、クジャクのように、美しい作品を生み出すアーティスト。

タイトルとURLをコピーしました