ウィジェット(widget)とは、ホーム画面上に常駐させる小型アプリのことです。計算機や、天気、時計、ニュース、バッテリーの残量などの情報を表示してくれます。
Androidスマホのユーザーには、比較的に馴染み深い機能でしょう。iPhoneにはありませんが、Macにも存在します。Dashboard ウィジェットと言います。
とはいえ、Mac歴20年になる私も、Dashboard ウィジェットを便利に感じた経験はあまりありません。というのも、メニューバーがウィジェットに代わる役割を果たしているからです。
メニューバーからアプリを素早く立ち上げたり、アプリによっては常駐表示もできます。
一方、Dashboard ウィジェットは、専用のデスクトップ画面(Dashboard)でしか表示しないのも不便です(ターミナルを使えばカスタマイズはできます[1]
)。なにかと気配りが行き届いておらず、使って幸せになれる予感がしてきません。
すっかり存在自体を忘れていたMacのウィジェット機能だったのですが、なにか嬉しい進化はないものでしょうか。ひさしぶりにAppleの専用ページ「Dashboard ウィジェット」へアクセスしてみたのです。
2016年10月12日の今日現在、ダウンロードできるウィジェットは89個しかありませんでした。ちなみに、iTunse AppStoreに登録されたアプリ数が150万超(2015年)だったので[2]、数としては相当の差があります。
「ニュース」のウィジェットは三つしかなく、しかも最新の公開日は「2009/10/15」です。
Yahoo!の「見だしニュース」ウィジェットをインストールしてみました。なんと利用できません。
J-WAVE関連のウィジェットに至っては、ダウンロードすらできません。
存在意義を感じさせず、過疎化しています。今後どうなってゆくのでしょう。ウィジェットはくじらの手足のように消えて、MacOSは進化してゆく予感がします。生暖かく、見守ってゆきたいと思います。