トラブル

「J:COMネットあんしん保険」で分かった 恩恵受ける人、受けない人

レビュー
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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ブログやSNSなどでのネット上の嫌がらせや誹謗中傷。こうしたネット上のトラブルに対応する保険がある。今回はJ:COMのミニ保険「J:COMネットあんしん保険」で恩恵受ける人、受けない人を考えてみた。

J:COMネットあんしん保険の特徴

 ネット上のトラブルに対応する弁護士の紹介、弁護士費用の補償、データ復旧費用などいたりれりつくせりだ。保険料は750円で、J:COMのサービスへの未加入者も契約ができる。同居する家族も補償対象。現時点での補償内容を下記に列挙してみた[1]

  • インターネットを通じて他人との間に発生したトラブルの対応・解決のために要した弁護士費用などを補償
  • 日本弁護士連合会と提携し、居住地域などから弁護士を紹介
  • 法律相談費用(支払限度額10万円)、弁護士費用(費用の70%、同100万円)、また意図せず損害賠償を求められた際の賠償責任(同100万円)に対して補償
  • 通販サイトでの詐欺被害やSNSでの誹謗中傷などネットトラブルに対応
  • 実際にネットトラブルに遭遇した場合や不安を感じた際に電話相談できる契約者向けの窓口
  • スマートフォンやパソコンに保存されたデータが消失または損傷した際にデータ復旧費用(支払限度額6万円)に対して補償

 心強さを感じるもの、すべての個人が恩恵を受けられるとは限らない。約款に「被保険者の私生活において」という条件があることには注意が必要だ。

ネットトラブルとは、被保険者の私生活において、インターネットを通じて他人との間で生じたトラブルをいいます。[2]

 あくまで、対象はプライベート利用によるトラブル。カスタマーセンターの担当者に説明を求めたところ「収益があるサイトでのトラブルは補償外になる可能性がある」とのことだった。たとえば、広告収入がある動画サイト「YouTube」のチャンネル、マネタイズした個人ブログ、メディアプラットフォーム「note」などを運営する投稿者は補償をうけられない可能性が高い。

 たとえば当ブログはどうだろう。バナー広告があり、そこから収益を得ている。補償をうけられない可能性が高いだろう。こうした環境で情報を発信する個人は保険に頼るのではなく、法律の地道な勉強が必要になるようだ。


【脚注】

  1. J:COMがミニ保険第1弾、ネットトラブル時の弁護士費用など補償 | 日経クロステック(xTECH)
  2. ネットあんしん保険:保険商品詳細 | ネットトラブルに対応できるネットあんしん保険が登場
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